「トポロジカル量子物質」とは、電子状態がトポロジカルに「捻れた」物質であり、従来知られている金属・絶縁体・半導体などとは根本的に異なる性質を持つ物質です。今回の研究では、このトポロジカル量子物質の一種であり「トポロジカル結晶絶縁体」と呼ばれるPbSnTe(鉛錫テルル)を用いて、そのトポロジカルな性質のもとになる「ベリー曲率双極子」と強誘電性との協奏に由来するスイッチング効果とメモリー効果を室温で発見・実現しました。この成果はトポロジカル量子物質の電子デバイスへの展開に新たな可能性を付与すると共に、同物質の応用への道を拓くものです。
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トポロジカル量子物質の新奇スイッチング/メモリー効果を室温で実現